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コミュニティサイトに起因する性被害

コミュニティサイトとは

メッセージのやり取りをするSNSをはじめとして、動画投稿サイト無料通話アプリオンラインゲームなど、多様な形態があります。共通するのは、ネットにつながり、メッセージや写真や動画などを他の人とやり取りできることです。直接の知り合いでないと、やり取りができないものもありますが、多くは見ず知らずの人ともやり取りができます。
このため、同じ趣味の人を見つけたり、誰でもいいからランダムに関わったりするなど、様々な出会いが生まれます。そこが入り口となり、新しい人間関係が生まれたり、逆に人間関係が壊れたりするなど、現実の空間とはまた別の社会があるのです。

このような出会いをきっかけにして、性被害や連れまわしなどの被害にあう、18歳未満の人が増加しています。

(図1)携帯電話を持たせた理由

かつては「出会い系サイト」でのトラブルがありましたが、2003年にいわゆる「出会い系サイト規制法」ができてからはトラブルが減りました。ところがSNSなどのコミュニティサイトや無料通話アプリ、一部のマッチングアプリなどはこの法律の対象外となるので、逆に被害が増えました。
Twitter(ツイッター)がサービスを開始した2008年からSNSでのトラブルが急増し、Instagram(インスタグラム)、TikTok(ティックトック)、ひま部(2019年サービス終了)、カカオトーク(2020年MicrosoftStoreAPPからダウンロードできなくなりました)、KoeTomo(声とも)、など新しい子ども向けのサービスや、キッズスマホの登場などが被害増加の一因になっていると考えられます。

またこれらの大手のSNSや無料通話アプリだけでなく、数多くのコミュニティサイトが被害の入り口になっています。見落とされがちなのがオンラインゲームで、オンラインゲームもチャット機能やボイスチャット機能でコミュニケーションできるため、被害の入り口になるケースがあります。
これらのサービスを通じて、2022年全国では、1,732人の18歳未満の児童が被害にあいました。このうち864人はフィルタリングサービスを利用していませんでしたが、117人はフィルタリングサービスを利用していたのに被害にあっています。
この年岡山では、45人が被害にあっています。約半数が中学生で、残りの半数が小学生や高校生などです。
被害の内容は、直接会ってトラブルになるだけでなく、裸の写真を送るよう指示されて動画や写真を送るなどの被害もあります。
ここに上げている数字は警察が検挙した数字です。検挙というのは警察が捜査を終えて検察に送致した数です。サーバーが海外にあるケースなど証拠不十分な場合は検挙されません。また、そもそも警察に被害届を出さないケースなどもあるため、実際の被害者の数はこれよりもずっと多いと考えられます。
なお、性被害というと「成人男性が未成年の女性を」という先入観がありますが、被害者が男性の場合もありますし、加害者が未成年の場合もあります。

お問い合わせ先

岡山県子ども・福祉部 
子ども家庭課
〒700-8570 
岡山県岡山市北区内山下2-4-6
TEL:086-226-0557 
FAX:086-234-5770

サイト監修

筒井愛知
(TSUTSUI Yoshitomo)
就実大学人文科学部 非常勤講師