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電子メール

電子メール 無料通話アプリLINEの普及に伴い、電子メールを利用する機会が減り、高校生や大学生になって初めて電子メールを使うというケースが増えてきました。このため、メールの作法を知らないまま、社会に出ていくケースも増えているので、この項目を残しておきます。

ケータイ・スマホでは、携帯番号で送るショートメールと電子メール(e-mail)を利用することができます。携帯電話のメールアドレスだけではなく、無料で作成できるフリーメールなど親が知らない複数のメールアドレスを使うことも可能です。

携帯番号で送るショートメールは便利ですが、たった11桁の数字で知らない相手にもメールを送ることができ、悪質なメールが届きやすいサービスであるともいえます。

メールは便利な機能ですが、相手の表情が見えない、声のニュアンスが分からない、文章量が少な過ぎるため誤解を招きやすいという欠点があります。

また、架空請求ワンクリック詐欺などの迷惑メール(スパムメール)や、友達からチェーンメールが送られてくる場合もあります。

チェーンメールとは、他の人にメールの内容を転送するようにすすめる内容のメールで、電子メールを使ったいわゆる「不幸の手紙」や「幸福の手紙」のことです。「転送しないと何が起こるか分からない」といった内容の注意書きが書かれている場合が多く、不安に思い転送してしまいます。チェーンメールは学校の友達や知っている人など、自分のアドレスを知っている人が送ってくる場合がほとんどです。また、ボランティアや募金、アイドルがやってくる情報、犯罪を回避するための注意文等、一見有益な情報でも、実は内容が嘘のチェーンメールという場合があるので事実確認が必要です。

また、近年は「なりすましメール」も増えています。「なりすましメール」とは、他人のメールアドレスから発信したように見える偽装メールのことで、その人のふりをしてメールを送ることです。なりすまして悪口を送ったり、いじめや中傷のチェーンメールを送るなどの行為に使用すると人間関係のトラブルに発展します。

問題点・危険性

  • ネット上の犯罪やトラブルには電子メールのやり取りが関わっている場合が多くあります。さらに近年、SNS無料通話アプリ(LINEなど)が連絡手段に使われるケースが増加しています。
  • 5分ルールなど昼夜や場所を問わないメールのやり取りで、生活習慣や学習習慣の乱れが起こります。
  • 子どもが誰とメールをやり取りしているのか保護者に分かりにくく、子どもの交友関係を把握することが難しくなります。
  • 顔を見て話すわけではないため遠慮や気遣いがなくなり、過激な内容のメールやいじめのメールが送られてくる場合があります。
  • 何気なく書いたメールの文章で相手が傷ついたとしても、それを送った本人が気づかず、いじめや不登校などのトラブルに発展することもあります。
  • 「なりすましメール」により自分のメールアドレスで、第三者に勝手に嫌がらせメールを送られてしまうケースも起きています。
  • チェーンメールを転送しないと何が起こるか分からないといった不安から、多くの人に迷惑メールを転送し加害者となってしまいます。
  • 架空請求やワンクリック詐欺等の犯罪に巻き込まれる可能性があります。

対策・対処

  • メールをやり取りするときには、利用する時間、モラルを守りましょう。
  • 知らない人や会ったこともない人にメールアドレスや、名前、電話番号、住所などを教えないようにしましょう。また、迷惑メール対策をしましょう。
  • 自分が読んで嫌な内容、悪口やうわさ話のメールは人に送らないようにし、メールを送る前に誤解を招く表現でないか確認してから送りましょう。
  • メールの内容に傷ついたときは、電話や直接会うなどしてメールを送った本人の真意を確認することも必要です。単なる誤解や勘違いの場合もあります。「なりすましメール」による嫌がらせの場合は、そのメールに返信しても、身に覚えのない「なりすまされた人」にメールが届くため、かえって話がややこしくなります。
  • メールの内容を安易に信じないようにし、チェーンメールは転送しないようにしましょう。チェーンメールの確認をするサイトもあります。
  • 不審なメールは無視をするのが一番です。返信すれば、メールアドレスを盗まれたり、さらに嫌がらせを受ける可能性があります。
  • 架空請求やワンクリック詐欺のメールは無視をしましょう。
  • トラブルに巻き込まれたときは、保護者や学校に相談し対処法のアドバイスをもらいましょう。
  • 万が一、悪質な誹謗(ひぼう)中傷や脅し、ストーカー等の被害を受けた場合は、最寄りの警察署に相談しましょう。
迷惑メール(スパムメール)対策
    電子メール
  • 迷惑メールの第一の対策は、迷惑メールが送られてこないようにすること、メールアドレスを安易に公開したり、記入したりしせず管理をしっかりすることです。
  • 迷惑メールは、一度もアドレスを公開したことがなくても業者がアドレスを探して送ってきます。アドレスは、字数を多目にし、ローマ字・数字・記号などを交えたものにすると、単純なアドレスよりは届きにくくなります。
  • ケータイ・スマホに迷惑メールを拒否する設定を行いましょう。ケータイ・スマホには「URL付のメール」「パソコンから大量に送られたメール」「指定したメールアドレスからのメール」「指定したドメインからのメール」「自分のアドレス帳にない人からのメール」等を受信しないように設定することができます。しかし、設定を誤ると、受け取りたい相手からのメールが受け取れなくなることがあるので注意して設定しましょう。
  • 送られてきた迷惑メールは無視をしましょう。ほとんどの場合、放っておけば被害はありません。
    • 記載されているURLをクリックしてはいけません。有害サイトに誘導される場合があります。
    • 添付ファイルを開いてはいけません。ウィルスの可能性があります。
    • 送られてきたメールに返信してはいけません。自分のメールアドレスの存在を知らせることになり、さらに大量の迷惑メールが届く場合があります。
    • 迷惑メールに送信を停止してもらうための連絡先が書いてあっても連絡するのは危険です。
    • 迷惑メールが著しく多い場合は、メールアドレスを変更するのが有効な手段です。
チェーンメールの確認